紹介状のメリット
紹介状(診療情報提供書)とは?
医師が他の医師に患者を紹介する場合に発行する書類のことです。
紹介状(診療情報提供書)には何が書かれているの?
紹介状には次のような項目が書かれています。
- 患者さんの基本情報:氏名、生年月日、性別、年齢など
- 紹介の目的:詳しい検査や入院、手術、退院後の経過観察など
- 現在の主症状や病名
- 患者さんの病状や治療経過:症状の発生や検査、治療の経過など
- 現在の投薬内容:どのようなお薬を処方しているかなど
- その他:アレルギー歴、患者さんの背景など
また、必要に応じてレントゲン写真や血液検査などの検査データを添付することもあります。
紹介状(診療情報提供書)を持参するメリットって?
紹介状をお持ちいただくと、次のようなメリットがあります。
- 200床以上の病院で決めている「保険外併用療養費」がかかりません。
- 医師は紹介状から、患者さんの症状を迅速に把握することが出来ます。
- 重複して同じ検査を行う必要がありません。
※保険外併用療養費とは、200床以上の病院を初診で受診した際に、初診料や医療費の他に各病院がそれぞれ定めた費用のこと。
紹介状(診療情報提供書)の活用を!
紹介状には、これまで医師がどのような考えで治療を行ってきたかがコンパクトにまとめられています。
紹介状を取得するのに多少の費用と時間がかかりますが、なにより患者さん自身がより良い医療を受けることが出来ますので、 ぜひ紹介状を活用していただければと思います。
Q & A
- 紹介状がないと大きな病院を受診することができませんか?
- 受診することは可能です。
ただし、治療費の他に別料金がかかります。同じ検査をまた受けなくてはならず時間も費用も余分にかかります。
- 受診することは可能です。
- 紹介先を自分で選べますか? 希望の治療方法を書いてもらえますか?
- 医療情報が容易に取得できる環境となり、この病院のこの先生に診てほしいという要望も少なくありません。 紹介元の医師も「この先生は信頼できる」という医師を紹介しますので、紹介される医師も患者さんに最良の治療法を提案しますので、十分に話し合いましょう。
- 紹介状があると、病院での対応が異なりますが?
- 特別扱いされることはありません。紹介内容が分かりやすく作成されていれば、状況が把握しやすいので、診療が円滑に進むことは確かです。
- 紹介してくれた医師に治療経過の報告はありますか?
- 入院や通院での精密検査、内科治療、外科治療の詳細について書類で結果を報告しています。また、退院後の通院や観察で問題等がなければ、逆紹介状を添えて紹介元へお戻ししています。
- 自分の紹介状なのに記載内容を見てはいけないのですか?
- 知りたい場合は医師に聞きましょう。治療経過が書かれているとはいえ、別な方を宛先とした書類ですので勝手に開封しないことがマナーです。 もしも、内容が知りたい場合は紹介元の医師へ聞いてみるのも一つです。