Vol.1
消化器内科での研修生活

COLUMN

Vol.1 消化器内科での研修生活


早くも入職してから一年が経ちました。研修医二年目の取出俊平です。

さて、コラムということで先月まで二ヶ月間お世話になった消化器内科での研修生活について記してみたいと思います。

まず朝一番は患者さんの状態確認から入りました。回診前のカルテチェックです。発熱、食事摂取状況、トラブルの有無など、看護師さんをはじめコメディカルスタッフの方々が記録されたものを確認します。その後、指導医と一緒に病棟回診し、それぞれの患者さんについて方針変更があるかカンファレンスを行いました。カンファレンス後はカルテを記載し、内視鏡室あるいは外来に向かっていました。

内視鏡は最初の方はもちろん見学することが多かったのですが、安全が確保された状態では実際に内視鏡を触れる機会もありました。最初はなかなか操作に苦戦しましたが空いた時間でシミュレータを使って内視鏡の練習もできたため、二ヶ月間で随分上達することができました。

外来では新規患者さんの対応を任せていただけたので、問診・検査を自分なりに考え診察しました。その後指導医にプレゼンし、自分に足りなかったところはなかったのかフィードバックをしていただきました。

午後は、下部消化管内視鏡検査や内視鏡的処置、ERCPなどの処置に参加する機会が多くありました。胆嚢穿刺や腹水穿刺、生検など処置が豊富にあり、丁寧な指導のもと手技を行う機会も多く、物品準備から手技のコツなど一つ一つが大変勉強になりました。

科内や外科合同カンファレンスでは、症例提示をさせていただいたりもしました。また週一回、放射線科との画像カンファレンスに参加し、プロの目からみた画像評価を学ぶ機会もありました。

毎日が貴重な体験となり、また、大変勉強になりました。患者さんの病態について自分なりの考えをもつようにしていましたが、指導医が見えている視点には中々たどり着けないものだと日々痛感しました。そういった考えの乖離を一つずつ見直し、少しでも近づけるよう勉強にも身が入りました。消化器内科で学んだことはどの診療科においても必要な知識ばかりであり、大変有益な二ヶ月でした。

残りの研修は一年間となりましたが、日々まだまだ至らない点ばかりだと実感しております。今後もより良い医療を提供できるよう研鑽して参ります。

最後になりましたが、ご指導いただいております先生方、支えてくださる病院スタッフの方々、そして地域の皆様、いつも大変お世話になっております。この場をお借りしてお礼申し上げます。