Vol.3
内科での3カ月
COLUMN
Vol.3 内科での3カ月
公立藤田総合病院にて働き始めてから早半年、慌ただしい毎日ですが駆け出し医師として充実した毎日を送らせていただいております。これまで研修させていただいた診療科の中で、記憶に新しく大変お世話になった内科での3ヶ月間についてご紹介したいと思います。
内科研修の朝は夜間から現在までのカルテ記載を確認し、入院中の患者様の体調やバイタルサインの変化を把握することから始まります。夜勤看護師の方々からの報告も参考にしながら、上級医とカンファレンスを行い今後の追加検査や退院までの方針について検討します。初めて行う輸液指示や薬剤処方はとても緊張する業務でしたが、上級医の先生方は私達の思考過程や意見を尊重し、エビデンスや長年の経験をもとに優しく指導してくださいました。
その後の業務としては、内科は入院患者様が多いため病棟を管理するグループと外来患者様を診察するグループに分かれます。研修医はそれぞれのグループに日替わりで参加するため病棟管理と外来診察の両方の力を養うことができます。初診外来では初めに研修医が問診を行い、その後上級医へ得られた情報を報告し、追加の問診や必要な検査について検討していきます。診察の能力を身につけつつ、上級医より経験した患者様一人一人に対してフィードバックをしていただけるので、診療に応用できる知識が日々増えていき外来診療がどんどんと楽しくなっていきました。
総合内科カンファランスでは外部から総合内科の先生にお越しいただき、入院中の患者様、特に治療に難渋しているような方の病態理解や治療方針について一緒に検討していきます。
毎週金曜日の午後に行われる内科総回診では担当患者の入院後の経過や今後の方針についてプレゼンテーションを行います。医師、看護師の間だけなくコメディカルの方々とも患者様の情報を共有するカンファランスなので発表は毎回緊張しますが、患者様に適切な医療を提供する上で欠かせない業務ですので責任感をもって臨みました。
絶え間なく移り変わっていく病棟、頭が溺れてしまうほど沢山の新しい知識を吸収する毎日で3ヶ月という時間はあっという間に過ぎていきました。まだまだ分からないことばかりではありますが、医師として働き始めた4月の頃よりはほんの少しだけ自信をもって業務にあたることができるようになったと感じています。内科研修でご指導をいただいた上級医の先生方、支えてくださった看護師、コメディカルの皆様、この場をお借りしまして御礼申し上げます。有難う御座いました。
最後になりますが、まだまだ未熟な点が多くご迷惑をおかけすることもあるかと思われます。その中でも残された研修期間が実りの多いものになるよう、これからも研鑽に励み日々邁進していきたいと思いますので、ご指導ご鞭撻の程どうぞよろしくお願いいたします。