Vol.6
麻酔科での研修生活
COLUMN
Vol.6 麻酔科での研修生活
入職してから早くも半年が経ちました。研修医1年目の香取順太です。今現在研修させていただいている麻酔科での様子についてご紹介したいと思います。
朝は手術室カンファランスから始まります。その日の手術内容や時間の確認、前日の手術でのヒヤリハット事例の確認をします。その後は麻酔科外来に出向き、上級医の術前診察を見学します。主に翌日に手術する患者さんとそのご家族に対して麻酔の説明を行っています。
その後は手術室での麻酔管理が中心になります。最初のうちはパソコンでの麻酔記録の入力を覚えながら見学することが多かったですが、流れをつかめてくると実際に自分で導入を行います。患者さんや術式に合った麻酔や薬剤量を考えたり、マスク換気、気管挿管、ラリンジアルマスク挿入をして呼吸管理をします。またルート確保や膀胱留置カテーテルなどの術前に行う手技についても経験できます。いずれも上級医の先生やコメディカルの方々から丁寧にご指導していただきながら行うことができ、安心して臨むことができました。
術中はバイタルの変化や患者さんの状態に合わせて薬剤を使用したり都度対応します。わからない部分は自分一人で判断するのではなく周りの方々と相談しながら進めていきます。麻酔管理だけでなく外科的な手術の知識も身に着ける機会も多々あります。
手術終了後は体位変換や術後採血を行い、患者さんが覚醒したら抜管します。バイタルの変化に気をつけながら、病棟へ帰室するまでが一連の流れとなります。
当院では1年次で麻酔科を2カ月研修することとなっており、研修医が1カ月ずつ入れ違いでローテーションしています。そのため研修医同士で互いに教えあうことも多く、人に教えることで自分がわからない部分を明確にしたり知識の整理につながります。また、当院麻酔科研修は医大での救急科研修の直前に行うことが多く、身に着けた手技を救急科研修でそのまま生かすことができます。
麻酔科では求められる知識や行う手技が今まで研修してきた科と毛色が違い、最初は不安に思う部分もありました。しかし周りの方々に支えていただきながら研修をしていく中で少しずつではありますが、自分自身の成長を感じることができ自信につながりました。
今後の研修も実りの多いものとなるように日々努力して参ります。
最後になりますが、ご指導いただいている上級医の先生方、病院スタッフの方々、日頃より大変お世話になっております。この場をお借りして御礼申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。