当院は福島県県北地方の中核病院です。地域包括医療を実践して、住民が安心して暮らせるように関わりながら、福島県立医科大学と連携した総合医育成を目指します。

総合診療専門研修プログラムコース

■研修の流れ

総合診療専門研修は、卒後3年目からの専門研修3年間で構成されています。

各年次における目標ならびに3年間の研修修了判定の要件は以下のとおりです。

1年次修了時には、患者の情報を過不足なく明確に指導医や関連職種に報告し、健康問題を迅速かつ正確に同定することを目標とします。主たる研修の場は内科研修となります。

2年次修了時には、診断や治療プロセスも標準的で患者を取り巻く背景も安定しているような比較的単純な健康問題に対して的確なマネジメントを提供することを目標とします。主たる研修の場は総合診療研修Ⅱとなります。

3年次修了時には、多疾患合併で診断や治療プロセスに困難さがあったり、患者を取り巻く背景も疾患に影響したりしているような複雑な健康問題に対しても的確なマネジメントを提供することができ、かつ指導できることを目標とします。主たる研修の場は総合診療研修Ⅰとなります。

また、総合診療専門医は日常遭遇する疾病と傷害等に対する適切な初期対応と必要に応じた継続的な診療を提供するだけでなく、地域のニーズを踏まえた疾病の予防、介護、看とりなど保健・医療・介護・福祉活動に取り組むことが求められますので、18ヶ月以上の総合診療専門研修Ⅰ及びⅡにおいては、後に示す地域ケアの学びを重点的に展開することとなります。

3年間の研修の修了判定には以下の3つの要件が審査されます。

1) 定められたローテート研修を全て履修していること

2) 専攻医自身による自己評価と省察の記録、作成した経験省察研修録(ポートフォリオ:経験と省察のプロセスをファイリングした研修記録)を通じて、到達目標がカリキュラムに定められた基準に到達していること

3) 研修手帳に記録された経験目標が全てカリキュラムに定められた基準に到達していること

様々な研修の場において、定められた到達目標と経験目標を常に意識しながら、同じ症候や疾患、更には検査・治療手技を経験する中で、徐々にそのレベルを高めていき、一般的なケースで、自ら判断して対応あるいは実施できることを目指していくこととなります。

■専門研修における学び方

専攻医の研修は臨床現場での学習、臨床現場を離れた学習、自己学習の大きく3つに分かれます。それぞれの学び方に習熟し、生涯に渡って学習していく基盤とすることが求められます。

①臨床現場での学習

職務を通じた学習(On-the-job training)を基盤とし、診療経験から生じる疑問に対してEBMの方法論に則って文献等を通じた知識の収集と批判的吟味を行うプロセスと、総合診療の様々な理論やモデルを踏まえながら経験そのものを省察して能力向上を図るプロセスを両輪とします。その際、学習履歴の記録と自己省察の記録を経験省察研修録(ポートフォリオ:経験と省察のプロセスをファイリングした研修記録)作成という形で全研修課程において実施します。場に応じた教育方略は下記の通りです。

外来医療

経験目標を参考に幅広い経験症例を確保します。外来診察中に指導医への症例提示と教育的フィードバックを受ける外来教育法(プリセプティング)、更には診療場面をビデオ等で直接観察してフィードバックを提供するビデオレビューを実施します。また、指導医による定期的な診療録レビューによる評価、更には、症例カンファレンスを通じた臨床推論や総合診療の専門的アプローチに関する議論などを通じて、総合診療への理解を深めていきます。また、技能領域については、習熟度に応じた指導を提供します。

 在宅医療

経験目標を参考に幅広い経験症例を確保します。初期は経験ある指導医の診療に同行して診療の枠組みを理解するためのシャドウイングを実施します。外来医療と同じく、症例カンファレンスを通じて学びを深め、多職種と連携して提供される在宅医療に特徴的な多職種カンファレンスについても積極的に参加し、連携の方法を学びます。

 病棟医療

経験目標を参考に幅広い経験症例を確保します。入院担当患者の症例提示と教育的フィードバックを受ける回診及び多職種を含む病棟カンファレンスを通じて診断・検査・治療・退院支援・地域連携のプロセスに関する理解を深めます。指導医による診療録レビューや手技の学習法は外来と同様です。

救急医療

経験目標を参考に救急外来や救命救急室等で幅広い経験症例を確保します。外来診療に準じた教育方略となりますが、特に救急においては迅速な判断が求められるため救急特有の意思決定プロセスを重視します。また、救急処置全般については技能領域の教育方略(シミュレーションや直接観察指導等)が必要となり、特に、指導医と共に処置にあたる中から経験を積みます。

地域ケア

地域医師会の活動を通じて、地域の実地医家と交流することで、地域包括ケアへ参画し、自らの診療を支えるネットワークの形成を図り、日々の診療の基盤とします。さらには産業保健活動、学校保健活動等を学び、それらの活動に参画します。参画した経験を指導医と共に振り返り、その意義や改善点を理解します。

②臨床現場を離れた学習

・総合診療の様々な理論やモデル、組織運営マネジメント、総合診療領域の研究と教育については、日本プライマリ・ケア連合学会や日本病院総合診療医学会等の関連する学会の学術集会やセミナー、研修会へ参加し、研修カリキュラムの基本的事項を履修します。

・医療倫理、医療安全、感染対策、保健活動、地域医療活動等については、日本医師会の生涯教育制度や関連する学会の学術集会等を通じて学習を進めます。地域医師会における生涯教育の講演会は、診療に関わる情報を学ぶ場としてのほか、診療上の意見交換等を通じて人格を陶冶する場として活用します。

③自己学習

研修カリキュラムにおける経験目標は原則的に自プログラムでの経験を必要としますが、やむを得ず経験を十分に得られない項目については、総合診療領域の各種テキストやWeb教材、更には日本医師会生涯教育制度及び日本プライマリ・ケア連合学会等におけるe-learning教材、医療専門雑誌、各学会が作成するガイドライン等を適宜活用しながら、幅広く学習します。

■専門研修における研究

専門研修プログラムでは、最先端の医学・医療を理解すること及び科学的思考法を体得することが、医師としての幅を広げるため重要です。また、専攻医は原則として学術活動に携わる必要があり、学術大会等での発表(筆頭に限る)及び論文発表(共同著者を含む)を行うこととします。

本研修PGでは、福島県立医科大学 総合診療・地域医療学講座、白河厚生総合診療アカデミー、大原綜合病院、医療生協わたり病院と連携し、臨床研究に携わる機会を提供する予定です。研究発表についても経験ある指導医からの支援を提供します。

■研修内容

■1年次
基幹施設である公立藤田総合病院での内科研修を行います。

■2年次
前半は、福島県立医科大学附属病院において救急科、公立藤田総合病院において小児科の必須領域別研修を行います。後半は公立藤田総合病院での総合診療専門研修Ⅱを行います。

■3年次
前半は、国保直診の診療所である只見町国民健康保険朝日診療所または西会津町国民健康保険西会津診療所において総合診療専門研修Ⅰを行います。後半は公立藤田総合病院での総合診療専門研修Ⅱを行います。
なお、3年間の研修期間中に外科・整形外科・脳神経外科・泌尿器科と連携して幅広い疾患管理能力を習得するための研修を行い、総合診療専門医に必要な知識や技能を補います。

■研修ローテート

 

■専門研修施設群

専門研修施設群
西会津町国民健康保険西会津診療所 西会津町国民健康保険西会津診療所
◇診療科:内科、外科、リハビリテーション科
◇病床数:0床

施設概要
〒969-4401
福島県那麻群西会津町登世島字田畑乙2042-65
診療所長:坂田 敏夫
電話番号:0241-45-4228 FAX:0241-45-4229
E-mail:shinryou@town.nishiaizu.fukushima.jp

 

只見町国民健康保険朝日診療所只見町国民健康保険朝日診療所
◇診療科:内科、外科、歯科
◇病床数:19床

施設概要
〒968-0442
福島県南会津郡只見町大字長浜字久保田31
診療所長:若山 隆
電話番号:0241-84-2221 FAX:0241-84-2223
E-mail:asahin@town.tadami.lg.jp

お問い合わせ

下記連絡先に電話・メールにてお問い合わせください。

研修管理委員会(総務課)
〒969-1751 福島県伊達郡国見町大字塚野目字三本木14番地
TEL: 024-585-2121(代表) / FAX: 024-585-5892/E-mail:soumu2@fujita-hp.jp
事務担当 八島・佐藤

お気軽にお問い合わせください! TEL 024-585-2121 8:30~17:15(土日・祝日除く)

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