平成29年6月13日に、1年次初期研修医3名を対象にフィジカル・アセスメント研修を実施しました。
フィジカル・アセスメントとは、問診・視診・触診・聴診・打診などを通して、実際に患者さんの身体に触れながら、症状の把握や異常の早期発見を行うことです。
当院ではレールダルメディカルジャパン㈱のSimMan Essentialを導入しています。今年度は『オートモード緊急処置患者症例』をシミュレーターにインストールしたことで、より高度で実践的な研修を行うことができるようになりました。
『オートモード患者症例(シナリオ)』とは、シミュレーター(以下、患者と呼ぶ)の容態が、時間や研修医の行った治療行為によって刻々と変化していき、より実際の患者に近い状況で研修を行えるようにプログラムされたものです。
研修は以下の手順で実施します。
1.事前に研修医に症例を伝え、この症例について予習をしてもらう。
2.研修医に1症例ずつ割り当て、看護師2名と共に研修(緊急処置)を行う。
3.研修後にディブリーフィングを行う。
4.ディブリーフィング後、再度同一症例で研修を行う。
今回、3名の研修医は、以下の緊急処置3症例に挑戦しました。
①FBAO
②アナフィラキシー反応
③ST~VF
研修医はこれらの症例に対して予習をしていますので、どのような処置をすればいいか、頭の中では分かっていたはずです。しかし、実際に研修を始めると、刻々と容態が変化していく患者に焦ってしまい、やらなくてはいけない処置等ができずに患者を救命することができませんでした。第1回フィジカル・アセスメント研修全体風景
ディブリーフィングでは、研修風景をビデオで確認し、指導医からアドバイスを受け、自分が行った処置等の問題点を整理しました。
それを踏まえた上で、再度同一症例で研修を行うと、1回目とは違い3名の研修医全員が的確な処置を施すことができ患者を救命することができました。この経験は研修医の自信に繋がったと思います。
緊急処置のシナリオはたくさんありますので、今後も継続的に研修を実施し、研修医の技術向上に繋げていければと思います。