TRAINING SYSTEM

当院での初期研修は、“研修医が研修をしやすい研修”を目指し、研修・教育・環境・雰囲気を充実させています。

初期研修医オリエンテーション

新採用職員合同オリエンテーション3日間終了後、約1週間初期研修医オリエンテーションを行います。各コ・メディカル部門の見学・実習を通して、実際の臨床研修の流れをイメージすることができ、チーム医療に役立てることができます。また、看護部と合同で「点滴・採血の実習」や「手洗い・防護用具の実習」、「電子カルテの操作研修」などを行います。

シミュレーショントレーニング

基本的な手技習得のための教育研修センターがあり、実際の患者さんと同じように様々な状況を再現することができるシミュレーター「SimMan」を導入し、定期的にシミュレーショントレーニングを実施することによって、臨床パフォーマンスの向上を目指しています。

研修医セミナー

研修医を対象に、院外からスーパードクターをお招きし、最新の治療や高度な医療、診断のつけ方など実践的なセミナーを開催しています。

CPC(病理学的検討会)

当院では週に2日、福島県立医科大学附属病院の基礎病理学講座より先生をお招きし、病理診断をして頂いています。そのような環境の中で、研修医が臨床の現場で経験した症例について、CPCを実施しています。

カンファランス

放射線カンファランス

毎週金曜日の午後5時から、福島県立医科大学附属病院の放射線科学講座より先生をお招きし、放射線カンファランスを行っています。自身の受け持つ症例に対して専門的な見解を伺うことで、効果的に診断、治療へ活かすことができます。また、カンファランスを通して読影の技術や診断能力が向上します。

消化器科・外科合同カンファランス

毎週火曜日の午後4時30分より、消化器科と外科の合同カンファランスを行っています。内科系、外科系それぞれのアプローチにより診断や治療の方針を検討します。

系統講義

3ヶ月間の内科研修後に各科の研修が開始となる7月前に、各診療科の指導医による系統講義を実施しています。研修が開始になる前に、それぞれの診療科における主要な症例について具体的に学ぶことで、実際の研修現場に役立てることができ、研修をスムーズに進めることができます。

災害時のための訓練

伊達地方消防組合と合同で「トリアージ訓練」、「災害時の現場医療」、「トリアージタグの扱い方」についての勉強会を毎年実施しています。
傷病者が同時多発的に発生する非常事態を想定し、多数の模擬患者により臨場感のある災害現場を再現して行います。患者の数に比して、医療側の人員・物資が圧倒的に不足する災害時に、医療機関は必要に応じて「トリアージ」を行わなければなりません。
災害医療の観点からどのような対応が望ましいか、また一医療人としてどのように行動すべきか、改めて考えることのできる貴重な経験となります。

研修の評価と修了証の交付

オンライン卒後臨床研修システム(EPOC)および提出された研修記録を基に研修管理委員会において、当院プログラムの目的を達成したと認められる研修医に対して研修修了証を交付します。


研修環境

研修医の皆さんは、「医局の個人ブース」、「研修医室」、「図書室」、「宿舎」などを利用いただけます。「医局」は、全ての診療科の医師が集まる中で、研修医の皆さんにも個人ブースが与えられるため、プライバシーが確保され、気兼ねなく自由に過ごすことができます。「研修医室」は、PC・TV・ベッド・洗面台等を完備しています。「図書室」では、蔵書の他に約50種の雑誌を所蔵し、その他にインターネット、電子カルテを利用できます。
さらに、「宿舎」は全額病院で負担しますので、経済的にも研修に集中することができます。

研修医の一日

※研修医の先生の実際の一例です